★医心方


               ★医心方
 牧サチコ氏が復刻版(安政本)に出会い 20年がかり翻訳された。
 30巻本 今次々に出版されている。

 ★歴史的経緯
  200以上の文献から“傷病げんこう論をもとに編纂された
  丹波やすよりがAD984年に編纂し 30巻 鍼博士
  丹波家は応神天皇の世、魏に追われ、(AD240頃)阿知主一族が(後漢の霊帝の  曾孫)が16県(あがた )を引き連れ帰化(後漢の霊帝の時漢から帯方郡(今の平壌あ  たりで、漢の管轄地であった)を通り)飛鳥へ……
  飛鳥より… 宮中に秘蔵し、16世紀の扇町天皇の世に引き継がれ、その時、二大医  家として、和気氏、丹波氏があり、中頼氏が病を治癒した褒美に扇町天皇が和気氏の  中頼ずいさくに与え、安政元年、幕府の要請により丹波家に中頼家より貸し与え、そ  のまま、複写(映刻)し、医心法を千金法、病原論等と勘案、比較、訂正した。現在、
  中頼本は国宝指定され丹波本は文化庁に秘蔵!

★特徴 
 医者はすべての人に別け隔てなく 貴賤にかかわらず 親の心で治療に赴け
 命が惜しいのは人、動物 虫も同じであるから 生きているものから薬と使用してはいけない。医家のモラルをかかげている
 中国にも残っていない書の引用があり、大変貴重
 随時代には存在しなかった書物からの引用も含まれている
 当時、どんな本が存在したかが判る。
 生活全般にわたり、例えば 古墳に何故、古鏡が埋葬されているかや鏡のぶどうの紋(薬に処方)の意 味、鏡の西王母の意味  西王母の処方もあり

最近、発掘された、馬王碓の阜の五禽戯(気功の原形)の呼吸法 やポーズが医心方の中に書かれてあった。いろいろの事が解ける。
 現存していないと言われている鑑真和尚の処方も発見された。
万葉集や古今和歌集、等の疑問点も判る
   
★傷病げんこう論ー随の楊帝の勅命でに編纂、BC2世紀以前のものあり、紀元前からの文字化され
         伝承されたものを含み、エジプト、ギリシア、ローマ、インドの仏典からの引用あり。     昔の医学は占術巫術を含む(医 醫 医股)字の変遷             巫)
    老子 孔子の手法の引用あり(呪術)現存の論語には含まれていないが
    現存の書物“老子“にない引用あり 今の“老子“と解釈が違うものあり
    “楚辞““四経“などの文学書からの引用もあり
    複雑な漢字を使用 盗用防ぐため
    神仏に願うすべてのものを含み 火遁術 水遁術 愛し愛される法など全般あり

★江南子ー(著−劉安)紀元前  薬名などを難解にして記してある。
     他人に盗用されるのを恐れて

★大同類従法ーこれも牧サチ子氏が最近、訳された     幻の書である
      阿知主の処方や阿知主の父の療法、坂上田村磨呂(阿知主の子孫)の処方
      田村磨呂の父の処方も含まれている。
      来朝のおり、残さないで、すべての書物をもってきた。
      訳すのに7年かかった
      日本の処方を集大成したもの  100巻本    
      1985年 出版された 牧氏が菊池寛賞受ける
      へいぜい天皇が桓武天皇の父の病気を治すため集大成した。808年作成
      梅毒の処方があったため偽書といわれ 訳されていなかった。
      除福(秦の始皇帝の時 童男女大勢引き連れ、日本に来朝したと言う伝説)      の処方もある。
      ドイツの博士が、大同類従法を見て、日本に飛んで来て、医心法を訳したの      を知り、医心法を英国で出版しなさいと勧められた。しかし、家を売り、医      心法を出版した。

   《五菜の巻》
●竹の子 種類が各あり   紀元前から知られていた
  竹の子 糖尿病、気力をます


  竹の茎   解毒 歯ぐきの炎症     種類あり    75cm一晩に
     竹の節 穴あける かすたまる 薬効あり
     竹の節 5〜6月に竹の中に水たまる  美顔水に
  竹の皮 日本でもおむすびを包んだりしていた。


  淡竹  切って真ん中を火にあぶる 両端から汁がでる“瀝“と言う
       高熱、充血、吐き気、点眼薬 漢方薬局方にもあり
                    竹塩入りの歯磨きが発売された。1996年  笹の葉  やけど、歯ぐき炎症    熊笹 健康食品に使用されている
       お茶に(現代に復活)
       笹ダンゴ、笹に寿司を盛る
  竹の実

 地鎮祭に竹使用
 佐義長  どんと焼きにも竹、葉使用
 神官のお払い
 竹林の七賢人 竹を愛する 清廉でまっすぐである。
 竹で結界を作る  神域
 
 《竹取り物語》
  竹取りの爺さん 神聖な竹を管理、特権階級であった
 ※竹取の姫 竹は地震 台風に強い 芯の強い女性だった 求愛した男跳ね返される
 ※竹 美顔使用 姫は美人だった。
 ※竹 成長速い 竹の中から生まれた
 ※


 天皇の王子の出産時、臍の緒をち竹のへらで切る。
 武内宿彌 子供抱いている像   産婦人科医家だった
 日本書紀 竹田のむらじが臍の緒を切ったの記事あり

 盟神探湯 嘘をついているかどうか  神事として判断する呪術
      湯を笹でかき混ぜる。
 天の岩戸の前で笹で隠して踊る  シャーマニズム原形

●大根

 おろし 昔は突いた     寝る前にたくさん食べるな
      食べすぎに(消化酵素タカジアスターゼ含む)
     ※ドイツのカール大帝が荘園に必ず作れと命令していた。
      血液活性 血液循環良くする、気血巡り良くし、顔色良くし、五臓高め
      関節炎 色白に
     ※七草かゆ はこべ鈴白
     ※若菜摘み
     ※任徳天皇 皇后の腕を大根のような白いすべすべした肌にたとえた。
                (昔、ネズミ大根  だった)
     現在、戸隠にある 貴重
     ※医心方にでてくる物のほとんど、苦労して育ったものの方が薬効があるとされた 例えば、      朝鮮ニンジンは育つのに何十年もかかり(20〜30cm大)
      朝鮮のやせた土が良い。

★酢の物 なます 腫れ物の毒消す 正月に

●ごぼう
※中国でも古代から使用
※〃 では茹でた汁を食べるなと言われた
※おおうら牛蒡 天然記念物 八日市で作っている 直径10cm
        成田山に納めている(全部)
        煎じた薬湯を患者にかけたのではないか?


 茹で汁 皮膚病、(特に性病に)腫れ物、うがい(飲むな)  外用に
     エイズにきくかも
     ロクゲンサン含む  (緑色している)汁
     皮ごと煮る(洗って)
 実   悪実(あくじつ) 実を採られないように 漢方、今でも使用している

 牛蒡(根) 気血良くする(ガスがでる)解毒作用、繊維質 イヌリン含む(インシュ       リンのかわりに)

●生姜
※はじかみ(古事記)の唄     実は生姜のこと
     伊勢神宮でも生姜を植える神事あり
※新井白石 父に飲ます チフス治療に
※赤毛のアンの話にもでてくる   熱病
※生姜 千葉県 産地
   ひね生姜 2年もの が薬効あり 今の製薬会社は1年ものを買っていく 間違っ        ている

●大蒜(にんにく)
 歯、目が悪い人には害になる!!
 
               医心方  2
《果物》40〜50種類 里芋 とろろ芋 しいのみ つるばみの実、栗等も含む

※“せんざい類従“につる千年、冬づたから採った甘い汁“あまづら“ 芥川龍之助の小         説にあり、
●医心方は各諸説をすべて載せている。 非常に役立つ
●梅
 梅干し→風邪、熱、むかつき、痛み、あざ、かさつき、下痢、渇き、精神安定 腐敗 黒焼き
     風邪、熱 むかつき、


※注意ーー生の実食べてはいけない!子供が梅雨頃事故 青酸カリ風化学物質、含むので ただし、烏梅    (うばい)=黒焼き、塩漬け、砂糖づけ、焼酎づけはOK!
     種(核)=天神さん、は梅干し、黒焼き、等は食べて良いアミグダリン(ビオ、
     チン=B17)ガンに効くと言われている。
※うなぎとの食い合わせ 医心方にはない

●桃
 ※ルーツ 原種、九州にあり(オレンジぽい赤)、梅干し大、甘酸っぱい 元気になった。
      原種は食べすぎると帯状胞診が出た。 医心方で注意していた

※桃の枝製の妻楊枝 つつが虫を掘り起こす 近年まで東北におられた。
※昔、旅の時、石の上に払いたい物(布、服)を置き、上に葉かぶせと、中からつつが虫が出てくるつつ   が虫病 悪寒 発熱 昔多かった
※桃の枝でしごいて、払い落とす
※つつがない 元気 ここから来ている

※桃太郎物語
 鬼=病気    雉 西(五行)
 桃=桃太郎
 桃が鬼をやっつけた

※とうりゃんせ
 御札 桃の板  須佐のお神社の神主さん曰く 御札は煎じて飲む(病気の時)
 納める     使って、薄くなつている、 取り替えて貰いに行く
 帰りが怖い   貰わなかったら 怖い
 唄の続きが抜けていると思われる。
 
 桃の花びら 東に向いたもの良い (五行) 科学的にも証明(みかんで…甘かった)       肌に良い (健康な肌*赤み肌)
                  白い肌) 瓜の種を多く
※今 桃葉入りの洗顔化粧品 出ている

※桃の節句 健康に育ってほしい 、美人になって欲しい。
      さんしを退治(さんし 昔、人の体内にいると言われた)

●柿
 生の柿  鼻、耳のとうり良くなる。
        食べすぎると 冷える
 火を通した柿 解毒、切り傷、やけど

 熟した柿 熱毒 効かない説あり
      口の渇き止める、胸元の熱止める

 干し柿  胃、腸丈夫、古血散らす、美顔(シミ、ソバカス)、消す 正月に祭る
      柿霜  白いかす(果糖、しょ糖、ぶどう糖) 喉の痛み、口のできもの、吐             血、喀血、渇いた咳、痔ろう、糖尿病
 柿のへた 干す 煎じる しやっくり
     参考)野沢菜、白菜漬け にいれる    隠し味
 柿の種  

 柿の皮  

 柿の花  ほうそうのただれ 乾燥粉末を塗る かゆみ止め

 渋柿   防水、紙子
 〃 +おも湯  高血圧
 柿の葉  お茶  柿の葉寿司

※柿+蟹  食い合わせ  ひどい下痢   猿蟹合戦

●びわ
 種  生で食べるな、青酸カリ含む、梅も桃も
   びわの枝打たれると骨がやられる木刀

 果実  五臓 安んじて潤す、肺 吐血 鼻血
     あんずの実たくさんたべる だめ

 葉  びわの葉お灸  ひどい結核治した  山田無文師
    刻んだ葉+蜂蜜


※家にびわ植えるな 薬効くので隠すため、枝が滑りやすいから、陽をさえぎる、
 迷信       種食う危ない

●米
 乳がゆ 顔色良く、寿命のばす
 薬効 不安除く、大腸によい、
     大食 いらいら、経絡塞ぐ、かっけ 多眠、動悸
 稲のもやし 気を落ち着かす ガスだす      もみ殻から
       乾燥粉末 油と混ぜ塗る  しっとりいい肌
※今昔物語に断片あり 丹波家の一族の部外者の人物が今昔を書いた 推定
    字が似てる(変わった字多い 古典の中で )
※荘子 外物編 宇治捨遺物語、今昔物語……アワの貸し借りの話

●牡蠣
※古代中国にも食べていた
 薬効ーまじないの技に効く、不眠、気の錯乱、意志、精神不安定(Caか)
    夏はおどる、 食中毒に
    チフス、下血、こしけ、渇き、老い除く、咳、風邪 
    骨強く、


●イカ
 紋甲の甲羅 烏賊魚骨 
 薬効 結石(腹中)、不消化、不妊症(出血、おりもの)陰部のただれ
(粉末)血止め
    食べると 骨髄に良い
 烏賊の身

 くちばし=からす(語源)烏賊 大王いか(沖縄) 浮上して足で鳥をとる(烏、とん                び

●鮑(あわび)
 殻 セッケツメイ
 薬効 目にいい

 肉

 肝  目にいい

 干し鮑+くこの根  焼酎+鮑(薄切り) 疲労困ぱい(1週間以内)
(洗い、火にあぶる)
※卑弥呼/遣唐使が中国に送った


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